2004年の4月10日(土)
大変暖かくていい天気に誘われて、山手にの方にあるニジマスの管理釣り場に行った帰り、ホームセンターに立ち寄った。
何となくペットコーナーに行くとこいつがいた。珍しくツマと意見が合い、こいつを購入する。
全長5センチに満たないほどのこいつは「ハム」とか「ハム太」「チュン太」など、様々な名前を付けられて我が家の一員となった。
子供たちが巣立ち夫婦二人だけの我が家にとって、こいつの存在は日一日と大きなものになっていった。
ツマと私の呼び方が違うので、正式な名前を「チュンチュン」にすることにしたが、やはりお互い呼び慣れた名前で呼び合っていた。
餌やりは主にツマが行っていたため、チュン太はツマになついていたようだ。私がゲージに手を入れても見向きもしないのだが、
ツマがゲージに近づいただけでも反応を示した。
過去にも何度かハムスターを飼育したことがあったのだが、チュン太は今までのハムスターと違っていることが沢山あった。
まず手を咬まない。今までのハムスターは時々噛みつき、血が出るほどだったがチュン太は噛みついてもむずしかかゆい程度だった。
次に通称クルクルで遊ばない。ハムスターやリスの仲間には定番の回り車で遊ぶことはほとんどなかった。
そして一番驚いたのは自分でゲージに戻る。ネズミの仲間はゲージをカリカリかじってどこかから逃げ出そうとするのが今まで私の中で
常識になっていた。が、チュン太はめったにゲージをかじるようなことはしなかった。従って一度もゲージから逃げ出したこともなく、非常に
大人しいハムスターだった。
ゲージから出して手の上や床で餌を食べ、ほお袋が一杯になると自分でゲージの方に向かって走る。十中八九間違いなく入り口を
間違えずに巣に戻るのだ。
こんな楽しいやつとの生活もほぼ2年がたとうとしていた今年2月上旬。
「ねぇ〜、何か歩き方のんびりしてきたよ。あなたと一緒で年寄りになってきたからかなぁ〜」
「うん、まだ寒いからなんじゃないの」
こんな会話がしばらく続き、そして2月下旬に大きな変化が見え始めた。まだ寒いのに巣から出てジッとしている。
時々しゃっくりか咳き込むようにヒクヒクして「チュンチュン」とか「ギュンギュン」というような鳴き声を出している。
「ハムスターの寿命って2年なんだって。自然界では1年ちょっとみたいだよ」
そういえばチュン太が我が家にやってきてから2年がたとうとしている。もう寿命なのか。
心配な日が続いたが、とうとうその日がやってきてしまった。
2006年3月10日(金)
夕方早く帰宅したツマから「チュン太ご飯の箱の中で冷たくなってる」というメール。
今までたくさん楽しませてくれてありがとう。安らかに眠ってね。
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